着物お役立ち情報のページ

着物に関する 役に立つ情報やアイデアを

いろいろご紹介します。どうぞご参考にしてくださいね。


・長襦袢の歴史

着物を着るとき 下に着る長襦袢。
それは どうやって生まれたんでしょう?


安土桃山時代以前には、まだ 日本人の着物は、
数枚を重ね着をすることはあっても、
下着というものを着る習慣はありませんでした。


そこに登場したのが、その当時、日本にやってきた

南蛮人が上着の下に着ていたシャツgibāoでした。

これはポルトガル語で、”ジバン”に近い発音を

するらしいです。


よく織田信長や 天草四郎なんかが戦国物のドラマ

の中で、着物の下に南蛮人のシャツみたいなのを
着ていますよね。

あれがだんだんと一般人にも広がり、着物のような

かたちに変化していったのが、襦袢の起源なんです。


シャツだから当然 丈は短く 当時の日本人に

普及していったのは丈の短い半襦袢でした。

 

それでは いつから現在の丈の長い
長襦袢のようになったのか?

 

それは、江戸時代の吉原など遊郭の遊女たちが、

自分たちの仕事着として より色っぽく見せるために
丈の長い襦袢を着始めたのがその始まりと

いわれています。


当時 遊郭の遊女たちは、
江戸のファッションリーダーであり
それが 江戸の街中の女性たちの間に流行

して広がっていった。

それが長襦袢のルーツなんです。


古来より 女性たちは流行に敏感で 

それとともに衣服は
どんどん進化していったのです。

 


掛け衿についたシミを隠す方法

着物をきたとき 顔のすぐ下にくる掛け衿の上前側。

うっかりと 食べこぼしなどで 汚してしまいがちです。

シミがついても 日にちがあまり経っていなければしみ抜き

などで落ちますが、何年、何十年と経ったシミだと 取れなくなって

しまいます。しかも一番目立つところだから、困りますよね。

 

一般に 着物の衿は 掛衿と衿の二重になっています。

そんな時は、図のように 掛衿と衿を外して 衿を半分にカットし

その半分を掛衿と入れ替え、新しい掛衿で隠れるように縫い直せば

シミが下になって見えなくなってしまいます。 

※ただし この方法は、一度衿を外して縫い直す方法なので、プロの

仕立て屋さんに依頼するか、和裁の心得のある方でないとできません。

 

また、振袖や訪問着のような 衿に柄があって しかもその位置が

最初から決まってしまっているものには 使えません。ご注意ください。


もしも待ち針が 入っていたら そんなときの対処法‼

あってはならないことですが、もし着物や帯の中に針が入っていたら・・・

 

20~30年ほど前から、針を事前に見つけることができる検針器が

普及してきましたが、それ以前に仕立てられた着物や、素人さんが

仕立てた着物には、ごく稀に 針が入っていることがあります。

しかも とくに一度も袖を通していない着物は 要注意。

 

普通の針なら 見つかればすぐに取れますが、これが玉のついた

待ち針だと なかなか取れません。

そんなときは 図のようにマッチ棒を使うと簡単に取れますよ。

針が入っているところへ、縫い目の隙間からマッチ棒を差し入れます。
針が入っているところへ、縫い目の隙間からマッチ棒を差し入れます。
マッチ棒の先端に針を突き刺します。
マッチ棒の先端に針を突き刺します。
針の刺さったマッチ棒をそのまま引き抜けばOKです。
針の刺さったマッチ棒をそのまま引き抜けばOKです。

これは便利、帯の合せ方 早見表


一年を通じて参考になる着物カレンダーです!!


結婚式で着る 礼装着物の早見表です。お役立てください。


こちらは 半衿の合せ方 早見表



・着物を解くと こうなる・・・

着物は1反の反物

(長さ約12m、巾約37cm)を、

無駄なく直線的に裁断して仕立ます。

洋服の裁断なら、曲線的に裁断する

ので いろんな無駄なハギレがでますが、

着物の場合は、生地の無駄が

ありません。

着物を解くと、下の画像のような

部分に分解されます。

これを もう一度つなぎ合わせると

また元の、1反の反物に戻ります。

着物って、無駄がありませんよね!

 


5秒で できるカンタン帯留


女物の着物を 男物に仕立替え


小さな着物を 大きく仕立直す方法

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「着物を大きく仕立て直したいけど

縫込みが あまりないので、

身丈も、裄も生地が足りなくて。」

こんなことって、ときどきあります

よね。

 

そんなとき、画像のように別の

生地を足して、仕立て直せば

大きなサイズにでも大丈夫。

しかも、自分だけのオリジナルの

お洒落な着物に大変身!!

 

このとき、継ぎ足す生地が

もとの着物と色がらが似すぎて

いると、かえって継ぎ張りした着物みたいになってしまうので

元の着物とのコントラストがはっきりしている生地を合わせる

のが、コツです。

 

これは リメイクデザインのほんの1例。 

あなただけのデザインを考えてみるのも楽しいですよ。

 

 


礼装とカジュアルの着物の見分け方


落ちないシミを 上手に隠す方法